「治す」と「整える」について思うこと

「治す」と「整える」について思うこと

治療をしていると、
「治りますか?」
と聞かれることがあります。

とても自然な質問だと思います。
つらさや不安があれば、
早く元に戻りたいと思うのは当然です。

ただ、私はいつも、
「治す」という言葉に、
少しだけ立ち止まってしまいます。

治す、という言葉には、
どこか「元の状態が正解で、
そこに戻すことがゴール」という響きがあります。

けれど、からだは年齢や環境、
生活や経験によって、
常に変化し続けています。

同じ場所に戻る、というよりも、
今の状態に合わせて、
バランスを取り直している。
そんなふうに感じることの方が多いのです。

私が大切にしているのは、
「治す」ことよりも、
「整える」ことです。

整える、というのは、
無理に変えることではありません。

今ある状態をよく観て、
どこが緊張しているのか、
どこが頑張りすぎているのか、
どこに余白が必要なのか。

それを一緒に確認しながら、
からだが本来持っている反応が、
出やすい環境を整えていく。

鍼灸やマッサージ、磁気も、
そのための手段のひとつに過ぎません。

私がしているのは、
何かを「治してあげる」ことではなく、
からだが自分で動き出しやすいように、
場を整えることだと思っています。

整ってくると、
痛みが軽くなったり、
呼吸が深くなったり、
気持ちが落ち着いたりします。

それを「治った」と感じるか、
「楽になった」と感じるかは、
人それぞれかもしれません。

私はそのどちらでもいいと思っています。

大切なのは、
今の自分の状態と、
どう付き合っていくか。

「治す」と「整える」。
その違いを意識することで、
からだとの関係が、
少しやさしくなる気がしています。

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